平成19年度 りんごの四季

初春(1月~4月)
< 雪なし正月、観測史上初?! >
平成19年1月5日
豪雪に見舞われた昨冬とは打って変わり、
今冬は雪が少なく穏やかな日が続いています。
1月3日には県内9ヵ所で積雪ゼロを観測しました。

昨年は木が半分雪に埋もれていたのに、
今年はまだ畑の土が見えています。

<上>平成19年1月の様子
<下>平成18年1月の様子
< 剪定 >
平成19年2月12日
畑に雪は少なく剪定作業は順調です。
この木は樹齢30年程で秋にはりんごが1,000個程収穫されるそうです。
「りんごの木はめごいなぁ。(可愛いなぁ)」と笑顔の葛西さん。
初夏(5月~6月)
< りんごの花芽 >
平成19年4月9日
寒い冬を耐え抜いたりんごの花芽は、
春の日を受けてこれから少しずつ膨らみます。
< りんごの花芽 >
平成19年4月29日
りんごのつぼみも大分膨らんできました。
5月中旬には淡いピンク色の花が津軽平野一帯を埋め尽くします。
< 開花 >
平成19年5月6日
前日はまだ小さかったつぼみが急に咲きました。
ここの畑は昨年より一週間ほど早く咲いたそうです。
今年は今のところ霜の被害はありません。
< 花摘み・受粉 >
平成19年5月15日
津軽平野一帯は今りんごの花が満開です。
りんごの花が咲くと農家さんは摘花に忙しい日々が続きます。
5~6個まとまって咲いている中から
中心花一つだけを残して摘み取る作業です。

受粉はマメコバチ達がしてくれます。
右側の箱の中に「アシガヤ」の束が、マメコバチ達の家です。
花の咲く時期に合わせて園地へ放蜂します。
早朝の撮影だったのでハチ達は活動していませんでした。(残念!)
< 摘果 >
平成19年5月29日
開花2週間ほど後のりんごの実です。
今年は霜の被害もなく順調に生育しています。

摘果前

たくさんなった実をそのままならせておくと、りんごが大きくならず
「美味しさ」も分散してしまうので、将来立派なりんごになる
中心の実を1個だけ残してそれ以外を摘み取る作業を行います。

手作業で多くの時間がかかりますが、りんごの成長が楽しみです。

摘果後
< 摘果作業 >
平成19年6月17日
葛西家では摘果作業に忙しい日々が続いています。
息子さんいわく「ハシゴに登り高い所から岩木山を見ると
作業の疲れも吹っ飛ぶ…」とのことでした。
「ふじ」の実です。大分おおきくなりました。
夏(7月~8月)
< 陸奥の小袋掛け >

りんごは落花後に結実し、小指位の大きさの時に小袋を掛けます。
袋を掛けることで病害虫やりんごにキズがつくのを防ぎます。

1ヶ月後位に小袋を除袋して大きい2重袋を被せます。
遮光度を高め、秋の色づきを良くするためです。
(*これは平成18年6月12日の様子です。)
< 葉とらずサンつがる >
平成19年7月29日
9月中旬収穫の「サンつがる」です。
大きくなり、手のひらにのせると重さを感じるようになりました。
< 未希ライフ >
平成19年8月20日
9月上旬収穫の早生品種「未希ライフ」です。
甘味と酸味のバランスがよく歯ざわりの良いりんごです。
昼夜の温度差によりこれからどんどん赤く色付き、糖度が高くなります。
秋(10月~11月)
< サンつがる >
平成19年9月8日
台風9号は東北地方を北上し、
7日夕方から夜間にかけて津軽地方に最接近しましたが、
風がほとんど吹かなくてりんごの落果は免れました。

「サンつがる」は 果汁が多く、さわやかな甘味が人気の早生りんごです。
ご予約受付中です。
< サンジョナゴールド収穫 >
平成19年10月22日
今にも小雨が降りそうな天気のなか葛西さん夫婦は
「りんごもぎ」の最中です。

今年は「玉も大きく色も上々」と満面の笑顔でした。
収穫は26日頃まで続き、その後はサンフジの「玉回し」だそうです。

サンジョナゴールド:
酸味と甘味が調和し紅玉に似た味です。
冬(11月~12月)
< 冬の花芽 >
平成20年1月10日
春咲くりんごの花芽が、これからの厳しい冬に備えて
静かに眠っています。

下の写真は平地にあるりんご園の様子です。
30センチ程(長ぐつがすっぽり隠れるくらい)の積雪です。